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2007年12月17日 (月)

Iコーチのレポートです

みなさん。Ⅰコーチのレポートです

  「当事者」という意識  ~誇り高き選手達へ~

ある選手にこの1年の一番の思い出を尋ねてみた。

「やっぱ、神戸のスカイマークスタジアムですね。」彼は即答した。東京ブルーサンダーズとの1回戦、サブ球場。決していい思い出とは言い難く、むしろ悔しい思いの方が強いのである。にもかかわらず、彼にとってはあのバッターボックスでのパノラマが鮮明に記憶に残っているのであろう。その記憶たるや、何年経っても忘れはしないものではないだろうか。

 そして気づく。このような思いを体験するのは、まぎれもなく「選手」だからである。これは私のような資格のない者にとっては大きな違いである。だからこそ、私は「当事者」である選手でしか分からない思い、考えに視点を合わせる必要があるのではないか、むしろ、それを大切にしなければならないのではないか、ここ数年で気がつきだしたわけである。

 何故気づいたのか、それは、チーム内で自らの思いを言葉として表現してくれる選手が増えてきたことにほかならない。これは私にとって非常に嬉しかった。チームのことを思いやり、野球ができる喜びをかみしめ、その上で自分の思いを伝える。それが障害者野球を受け継いでいく「重い」につながるのだと思う。

 ビアーフレンズは現在、代表理事・監督そして来季のヘッドコーチ、いずれもが当事者である。彼らはチームのこと、障害者野球への思いを、それこそ夜通し話せる「当事者」なのである。永遠に続くことなどない。しかし、この瞬間・瞬間にもフィールドで経験しえたことを受け伝えてくれるに値する当事者たちであり、さらに、彼らを中心としたチームメートもしっかりと受け伝えてくれるに十分の選手達が集まってきているのである。

 選手達よ、私は常々みんなに話しているが、あなた方は、それこそ、1本足で立つ『メッセンジャー』なんですよ。○○に勝った負けたという前に、あなた方の、その純粋に野球を楽しみたいという思いはしっかりと伝わってきていますよ。だから応援したくなるのです。あなた方の言葉を聴き、私自身の野球人生を振り返ったとき、このビアーフレンズというチームは私の中で非常に心地良さを感じさせてくれます。

 一人でチームを担ごうとせず、それこそ、当事者である選手達がこのチームの担ぎ手として担ってくれている。そんなチームで私は今、野球を続けている。

選手の皆さん、本当にありがとう。          

H19.12 年の暮れにて

(ビアーフレンズ コーチ 稲岡義徳)

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